
アンモナイトとオウムガイはともに頭足類の仲間です。
頭足類とは、イカやタコも同じ仲間で、体は胴・頭・足にわかれています。
今わざと、胴・頭・足という順番で書きましたが、一般的な頭足類はこの順番です。
例えばタコを思い浮かべて下さい。
タコの丸い頭の部分、じつはあれが胴です。
そして目が付いてる部分が頭。
この部分に脳があります。
そして足。
これが一般的な頭足類です。
そして、出水管と言われる気管があり、タコの場合は墨を吐いて敵の目をくらませたり、水を吐いて前に進む力にしたりします。
ちなみに、この頭足類のもう一つ上の分類は軟体動物。
分類は、軟体動物門頭足綱となります。
軟体動物は、貝類とイカ・タコ・ナメクジ・クリオネ・ウミウシ等があり、むにむにした感じです。
特徴は、泳ぎがとっても上手く腐肉食もしくは肉食の食事をする、肉食体育会系。
くるくる巻いた入口の広い部分にその体を入れ、奥の方には小さな部屋がたくさん!
その部屋で、ガスを出し入れして浮力を調整します。
オウムガイ

キマトセラス Cymatoceras sp. 白亜紀 (オウムガイ)

キマトセラス Cymatoceras sp. 白亜紀 (オウムガイ)

方解石化
オウムガイはオルドビス紀に現れ現在でも”生きた化石”として現在でも南西太平洋で生息しています。
水族館でも展示されています。
アンモナイト

デスモセラス Desmoceras sp. 白亜紀 Majunga, Madagascar(アンモナイト)

デスモセラス Desmoceras sp. 白亜紀 Majunga, Madagascar(アンモナイト)

黄鉄鉱化
化石といえば真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
アンモナイトはデボン紀にオウムガイ類から分岐し、白亜紀末に恐竜とともに絶滅しています。
縫合線

デスモセラス Desmoceras sp. 白亜紀 Majunga, Madagascar(アンモナイト)
アンモナイトの外側の殻がはがれた部分、その部分をよく見てみて下さい。
模様が浮き出ているものがあります。
その模様が複雑で美しく、その形を菊になぞらえて日本では「菊石」とも呼ばれています。
そしてその模様が縫合線と言われるものです。
先程、小さな部屋(小さな部屋に区切られている画像はデスモセラス(アンモナイト)の2枚めのスライス画像がそうです。)がたくさん~と話しましたが、その部屋を分ける壁と外側の殻の部分が交わってできた模様、それが縫合線です。
アンモナイトとオウムガイを比べると、アンモナイトのほうが比較的複雑な縫合線ですが、アンモナイトの縫合線は進化に伴って複雑になっています。
古参のアンモナイトは縫合線は単純で、進化したアンモナイトほど複雑という傾向があります。
こう言われると、殻を剥がしてみたくなります…
ですがこの縫合線とは人間で言うところの骨格。
そう考えるとちょっとできなくなったりもしますね。
参考