
Celestite Madagascar
セレスタイン セレスチン 和名 天青石の名前の由来はこの石のイメージ色である青い色、”空”を意味するセレスチアルからともう一つ、2つの説があります。
色と名前の由来
1781年イタリアのシチリア島にて発見され1798年にアブラハム・ゴットロープ・ウェルナー(1749 - 1817)が命名しました。
実はこの命名、もう一つ説があり、素晴らしいという意味のラテン語coelestisからとも言われています。
どちらにしても天青石の美しさが語源ですね。
そして色ですが、青だけでなく、白や茶色の天青石も有ります。
姿
よく目にするのは晶洞に成長しているものかと思います。
他にも針状結晶のものや塊になっているものなどがあります。
とても柔らかい鉱物なので落とすと粉々になってしまいます。
気をつけてください。
産地産状
堆積岩の中や、海水が蒸発して沈殿した堆積岩及び熱水鉱床に見られます。
共生鉱物は石膏・方解石・苦灰石・自然硫黄等があります。
マダガスカル・イタリア・ドイツ・ポーランドそしてとても少ないですが日本。
島根県鵜峠鉱山(うどこうざん昭和45年閉山)で石膏とともにわずかに見られたそうです。
蛍光
蛍光とは、ブラックライト(紫外線)を照射すると発生する蛍光性のことで、光があたっている間だけ光ることを言います。
天青石は通常は蛍光は有りませんが、副成分としてバリウムやカルシウムがあると蛍光する場合があり、含まれる副成分によって蛍光する色も違う色が観察できます。
炎色反応
天青石は、赤い炎色反応が見られます。
炎の中に鉱物を入れると、特有の色の炎になるものがあります。
それを炎色反応といいます。
鉱物に含まれる元素が、化学変化を起こすためにこの反応が出ます。
鉱物の元素をこの方法で調べることができます。
赤い炎色反応はストロンチウムで花火に使われています。
基礎データ
化学組成 | 硫酸塩鉱物 SrSO4 |
色 | 青色・茶色・黄色 等 |
条痕 | 白色 |
結晶系 | 斜方晶系 |
へき開 | 完全 |
硬度 | 3-3.5 |
比重 | 4 |