化学岩という岩石の分類があり、海水、河水、湖水、温泉水などに溶けている物質が沈殿し固まったもので、岩塩・石膏(蒸発岩)などをいいますが、この、”岩塩”に焦点を当ててご紹介します。
※この記事は、石の基礎知識 石ができるまで に記載していた内容です。こちらに移転しました。
なくては困る塩。
もともと海があった場所が地殻変動等で海と切断されて取り残され、その部分の海水が蒸発し、塩の層ができ、その層が地下で圧力を受け岩塩の鉱脈ができます。
岩塩が作られるまで数千万年~数億年と言われています。
その昔、海から遠くの場所に住む人にとって塩を手に入れることは大変なことで、岩塩はとても貴重でした。
日本には岩塩の鉱床はありませんが、日本の塩に興味のある方は日本の塩づくりの歴史 公益財団法人塩事業センターへ。
とてもわかりやすく書かれています。
ヴィエリチカ岩塩坑
Adam Kumiszcza, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons, original data, original data
[[ヴィエリチカ岩塩坑 -聖キンガ礼拝堂]]
ポーランドのヴィエリチカにて、岩塩を採掘している岩塩坑です。
世界遺産に登録されています。
13世紀から稼働していますが、1996年に洪水などの危険があるとのことで採掘はストップし、現在は観光地となっています。
I, Rocker1984, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons, original data
[[Kopalnia Soli "Wieliczka"-Groty Kryształowe(ヴィエリチカ岩塩坑)]]
ウユニ塩湖
ogwen, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons, original data
[[Salar de Uyuni]]
きれいな写真が取れると有名な、ウユニ塩湖。
アンデス山脈の隆起によって、山の上に海が取り残された湖です。
Erciq, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
[[Presenciar un Arco iris en medio del Salar mas grande del Mundo después de una tormentosa llovizna es un regalo a la vista. Salar de Uyuni, Potosí, Bolivia.]]
死海
Daniel Ventura, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons, original data
[[死海の風景]]
海底隆起によって形成された死海。
死海という名前ですが塩湖です。
水源はヨルダン川となりますが、暑い地域であり雨も少ない地域であることから川からの水の量よりも、蒸発する水の量が上回っており、塩分濃度がとても濃くなっています。
ぷかぷか浮いてしまう(沈まない)ということでも有名です。
Klára Nováková (Altáriel), CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons, original data
[[Salt crystals, Dead Sea.]]