水晶に右水晶・左水晶と言われるものがあるのを知っていますか?
水晶もしくは石英 SiO₂ の結晶構造(結晶を形作る原子の並び方)の特徴は、螺旋構造を持っています。
螺旋構造といえば、DNAの二重螺旋をパッと思いつく方が多いと思いますが、あの螺旋形です。
DNAの螺旋は右周りの螺旋ですが、水晶には右と左、2つあります。
結晶構造
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旋光性
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右水晶
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左回り
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右旋性
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左水晶
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右回り
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左旋性
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旋光性を観察できるキッドにて、偏光板を利用した美しい渦巻きの画像が見かけられます。
この渦巻の方向と、水晶の結晶の螺旋構造の巻方向は異なっていることがポイントです。
旋光性とは、直線偏光(一定方向に規則的に振動)がある物質を通り抜けると、くるくる回転することをいいます。
また、水晶の外形から、右及び左水晶を判別するやり方もあります。

x面の存在がある | m面の左上にある場合 | 左水晶 |
x面の存在がある | m面の右上にある場合 | 右水晶 |
s面がある | r面の左下にある場合 | 左水晶 |
s面がある | r面の右下にある場合 | 右水晶 |
上記の判断で、特にs面での判断に関して、厳密に言うと確実とはいえません。
また、s面・x面は、m面を基準として一つ飛びに存在します。
つまり、となりのm面にはなく、その隣のm面に出るということなので、くるっと回すと多くても3箇所に出現する面です。
多くてもと書きましたが、様々な要因で3箇所フルに出ていないことも考えられます。
また、s面・x面は、m面を基準として一つ飛びに存在します。
つまり、となりのm面にはなく、その隣のm面に出るということなので、くるっと回すと多くても3箇所に出現する面です。
多くてもと書きましたが、様々な要因で3箇所フルに出ていないことも考えられます。
全ての水晶は、この右水晶か左水晶となり、その確率は50%とのことです。