石の基礎知識 ノジュールとコンクリーション

石の基礎知識として、ノジュールとコンクリーションについて考えてみたいと思います。

堆積物の中にコロンと丸い、もしくは楕円形の塊ができること。
サンダーエッグ(雷の卵)やモキマーブル等を思い浮かべてもらえればと思います。
コンクリーションとノジュールはほぼ同義とする解釈と、本来は別のものとするケースと両方存在します。
あまり違いを強調して書かれている文献がなく、あちこち見たのですがわかりにくい…
そう考えるとあまり気にしなくても良いのかなと思ったのですが、せっかくなので考えてみました。

ノジュール

丸い形の鉱物の集合体で、周りの堆積物と異なる組成のものです。
堆積岩以外にも使われます。
例)パイライトサン フリント かんらん石ノジュール

パイライトサン(パイライトダラー)

丸く放射状に成長し、コインのようにぺたんとした形のパイライトのことです。
堆積岩の仲間である頁岩(ケツガン)より産します。
頁岩は、水の中で平らに堆積し水分が抜けて押し固まった岩石で、堆積した方向(水平)に沿って薄く割れる性質(へき開)がある岩石です。
※同じく水の中で平らに堆積し、へき開を持たない岩石を泥岩と呼びます。
 泥岩の仲間とする解釈も存在します。
この成因はいろいろ言われています。

  • 水平方向に沿って成長したので平べったい形をしている説
  • ウニの化石が黄鉄鉱化した→棘皮動物の特徴である五放射相称がないため違う?説
  • いやいやウニじゃないなんかの生物がまんま黄鉄鉱化?説

などなど…
ちなみに、平べったくない球状のパイライトのノジュールもあります。

かんらん石ノジュール

Olivine in Basalt Gila Co., Arizona, U.S.A

堆積岩ではなく、これ、捕獲岩のことなんです。
捕獲岩
マグマが地表に上がってくる途中で道すがら岩石などを巻き込み、地表に現れ火成岩の中に含まれることになった岩石のこと。

Olivine in Basalt Gila Co., Arizona, U.S.A

コンクリーション

塊が別の鉱物によって膠結されているもの
まさしくセメントの意味
例 セプタリアンコンクリーション・モキマーブル・ブルーベリー
膠結とはこうけつと読みます。

膠結(岩石学辞典より)とは、

変成作用の最も地表に近い部分で,弱い変質作用を受けた岩石に用いられた[Guembel : 1888].砕屑堆積物の粒子間の孔隙に他の物質が沈澱して粒子を結合する現象と考えられている[片山ほか : 1970].しかし,なぜ粒子相互が接着するのかはわからない[鈴木 : 1994].

膠結作用(岩石学辞典より)とは、

多孔質の破砕質の岩石の間隙を充填する作用で,石化作用の重要な過程として認識されていた[Playfair : 1802].砕屑堆積物の粒子間の孔隙に鉱物質が沈澱して粒子を結合する現象で,その結果堆積物は堆積岩になる[片山ほか : 1970].

以上のことよりわかりやすく表現すると…
埋まる事で変成作用よりも弱い熱と圧がかかりゆっくりと岩石が形成されていく過程(続成作用)で、堆積物と堆積物の隙間に鉱物が析出し、析出したものでその隙間が満たされ、それが固まったもの。

※析出
 溶液から溶質である成分が固体として現れる現象 
 例)湯の花 お湯に溶けた成分が冷えることで個体となったもの。

セプタリアン

セプタリアンコンクリーション(セプタリアン・ノジュール)・単にセプタリアンと呼ぶことのほうが多いと思います。
和名は亀甲石。
球状のものをパカっと割った中の模様が特徴的です。

Septarian Morocco
Septarian Morocco

白い模様の部分はコンクリーションに亀裂が入り、その亀裂の部分に水が入り込み、その水の中の成分が析出してこの石の場合は、方解石によりその亀裂が充填されています。
(黒っぽい部分が炭酸塩質・白い部分が方解石)
興味の出た方は、こちらを是非。(↓PDF)

モキマーブル

Moqui Marbles St. George, Washington Co., Utah, USA
Moqui Marbles St. George, Washington Co., Utah, USA

モキマーブルは砂岩の中に産し、外側は赤鉄鉱や褐鉄鉱で中身は砂岩の塊です。
鉄分を多く含む砂岩を水が流れることによってできたと考えられています。
興味の出た方は、こちらを是非。(↓PDF)

化石との関わり

ともに化石との関わりは深いです。
ノジュールは生物の遺骸そのものが形成される要因となり、コンクリーションの場合は、遺骸の周りにコンクリーションが起きると考えると、双方切っても切れないです。
割ってみるとまんま化石が入っているケースもあります。
割るという作業、ワクワクしますね!
で…
冒頭でも言いましたが、あまりわけて使っている気配はなく、そもそもは違う・わけていましたと書かれているケースがほとんどです。
最近になり、PDFリンクに掲載しました球状コンクリーションの発表などもあり、新しい事が次々更新されています。
この先もっと解明されて、新しい常識となり、新しい基準・分類ができるのでしょう。
そうしてすべての事象は積み重ねられ、今があるのだと思います。
そしてこの先も。

いま現状では、これがなぜかわからない。
でもこんな予測を立ててみたよ。
検証してみようと思うんだ。
今までこれが常識だと言われていたけれど、実は違うんじゃないの? こんな事象があってよくよく調べてみたらこんなだったよ。
今までの常識だとつじつまが合わないけれど、こう考えると説明できたよ。
どう思う? 

子供の心を大人になっても持ち続けることは難しいと、大人になった今、認めざるを得ません。
でも。
根拠のない否定や決めつけは何も産まない。
大切なのは、興味と想像力と向上心 肝に銘じて明日を積み重ねたいと思います。

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  4. アンフィボール 角閃石 Amphibole
  5. アンモナイトとオウムガイ Ammonite and Nautilus

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  1. オパール / Opal
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  1. 貝化石 巻き貝と二枚貝 / Shell fossils
  2. カイヤナイト 藍晶石 Kyanite
  3. カルサイト 方解石 Calcite
  4. ガレナ 方鉛鉱 Galena
  5. ガーネット Garnet

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  2. クリソコーラ 珪孔雀石 / Chrysocolla
  3. クロライト Chlorite

さ行

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  1. ストロマトライト Stromatolite
  2. スファレライト 閃亜鉛鉱 Sphalerite
  3. スモーキークォーツ Smoky Quartz

  1. セルサイト 白鉛鉱 Cerussite

  1. ゾイサイト 灰簾石 ZOISITE

た行

  1. ダンビュライト ダンブリ石 Danburite

  1. トルマリン Tourmaline

な行

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  2. バナジン鉛鉱 バナディナイト Vanadinite
  3. バライト 重晶石 Barite

  1. ブラジリアナイト ブラジル石 Brazilianite
  2. プレナイト 葡萄石 Prehnite

  1. ペトリファイウッド 珪化木 Petrified wood

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