石の解説ブログ 石のメモ帳

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石のメモ帳

一つ一つの石についての解説ブログの全記事リストです。

目次

あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行 

あ行

  1. アゲート / Agate
  2. アポフィライト Apophyllite
  3. アメジスト Amethyst
  4. アラゴナイト 霰石 あられ石 / Aragonite
  5. アルキメデス ARCHIMEDES コケムシ動物門
  6. アンフィボール 角閃石 Amphibole
  7. アンモナイトとオウムガイ Ammonite and Nautilus

  1. 隕石 Meteorite

  1. エメラルド Emerald

  1. オパール / Opal
  2. オブシディアン 黒曜石 / Obsidian

か行

  1. 貝化石 巻き貝と二枚貝 / Shell fossils
  2. カイヤナイト 藍晶石 Kyanite
  3. カルサイト 方解石 Calcite
  4. カルセドニー Chalcedony
  5. ガレナ 方鉛鉱 Galena
  6. ガーネット Garnet

  1. クォーツ 水晶 Quartz
  2. クリソコーラ 珪孔雀石 / Chrysocolla
  3. クロライト Chlorite

さ行

  1. 桜石 セラサイト Cerasite 菫青石仮晶
  2. サンストーン Sunstone (長石グループ)

  1. シトリン / Citrine
  2. 銀 silver

  1. ストロマトライト Stromatolite
  2. スファレライト 閃亜鉛鉱 Sphalerite
  3. スモーキークォーツ Smoky Quartz

  1. セルサイト 白鉛鉱 Cerussite
  2. セレスタイト セレスタイン 天青石 Celestite Celestine

  1. ゾイサイト 灰簾石 ZOISITE

た行

  1. タンジェリンクォーツ Tangerine Quartz
  2. ダンビュライト ダンブリ石 Danburite

  1. トルマリン Tourmaline

な行

は行

  1. ハーキマーダイヤモンド  Herkimer Diamond
  2. パイライト 黄鉄鉱 Pyrite
  3. バナジン鉛鉱 バナディナイト Vanadinite
  4. バライト 重晶石 Barite

  1. ブラジリアナイト ブラジル石 Brazilianite
  2. プレナイト 葡萄石 Prehnite
  3. フローライト Fluorite

  1. ペトリファイウッド 珪化木 Petrified wood
  2. ヘミモルファイト Hemimorphite

ま行

  1. マーカサイト 白鉄鉱 Marcasite

  1. ムーカイト モッカイト Mookaite
  2. ムーンストーン Moonstone (長石グループ)

や行

ら行

  1. ラピスラズリ / Lapis Lazuli
  2. ラブラドライト Labradorite (長石グループ) 

  1. ルチル Rutile

わ行

エジプト・ギリシア・ローマの神話について -概要-

石に関連して、ちょこちょこ登場する”神話”
石に関連した神話のストーリーを紹介したり、名前そのものの由来が神話に登場する人物の名前だったりと様々ですが、エジプト・ギリシア・ローマに関する神話が多く、エジプト神話から流れ等の概要について書いてみたいと思います。

神話はどのようにして伝えられたのか?

ピラミッドテキスト -The Pyramid Texts-

Unas Pyramidentexte

Brooklyn Museum, Public domain, via Wikimedia Commons
ウナスの墓室に刻まれたピラミッド・テキスト|大きな石室。壁面全体に数千ものヒエログリフが刻まれている。

当時の儀式や祭礼、呪文(魔術)、歴史・神話・伝承などが、10人のエジプト王の墓石に刻まれています。
作者は不明。
古エジプト語で書かれており、日本人には馴染みのある”縦書き”で書かれています。
時代は古王国時代。※1

 一番有名なのは、ウナス王です。
この王のピラミッドテキストが一番古いもので、古代エジプト第5王朝最後の王で即位はAD2375年。
このウナス王のピラミッドテキストでよく言われるのは、”食人讃歌”もしくは”食人呪文”。
神を食べることで神の力を得て、永遠の命と知恵を身につけ王としての威厳を死してなお失わないという内容となっています。

コフィンテキスト

ピラミッドテキストは王を導くものとして存在していましたが、中王国時代※1になると、一般の人(主に貴族階級)にも広がりを見せました。
コフィンとは、”棺”の意味で棺の内側に記されていました。
呪文はピラミッドテキストよりも多く、地域で種類も異なるものが発見されています。

死者の書

LibroMuertosMetropolitan

Metropolitan Museum of Art, Public domain, via Wikimedia Commons {{PD-US}

 日本で言うところの三途の川のわたり方(冥界の行き方)と閻魔様(オシリス)対策がパピルスヒエログリフと絵で書かれたものです。

裁判における弁明用に、生きていたときの行いも書かれておりミイラとともに埋葬します。

ピラミッドテキストでは王が主体、コフィンテキストにおいては貴族階級にまで広がり、死者の書は長い長い年月を経てエジプトの民に根付きました。

冥界の王であり裁判官であるオシリスの前で、秤の片方に死者の心臓、もう片方に法と真理と正義を司る女神マアトの羽(頭にダチョウの羽を飾った姿で描かれている)を置き、真実を話すものにはオシリスの治める死後の世界へ、偽りを話せば罪の分秤は重く傾き、怪物に食べられてしまい転生することは出来なくなります。
秤を見つめるのは冥界の神アヌビス。

そしてその様子の記録係は知恵の神トト。

ピラミッドテキスト・コフィンテキスト・死者の書が発見され、神話は語り継がれていきます。
よい状態で発見されれば、当時のリアルな神話や生活・信仰等、詳しくわかりますね。

この神話についてですが、神様の名前がやたらと多いこと、微妙に違う名前があって同じ神様というケースが多々あったりするのではないでしょうか?
トトはギリシア神話になるとヘルメスと同一視され、ローマ神話だとメルクリウスと同一視とされています。
聖母マリアの像の小さなイエスを抱きかかえたあの像の姿は、もともと、ホルスを抱いているイシスが原型。
たくさんの神様がいる多神教であるエジプト。
日本もイザナギ・イザナミ等、神様いっぱいいますよね。
桁外れに長い年月と桁外れに大きなエリアで語り継がれることは、バリエーションも豊かになり、また政治・信仰を背景とし、地域の特徴も含んだ神話がそれぞれに発展します。
エジプトの創世神話はヘリオポリス・メンフィス・ヘルモポリス・テーベ等主要都市でそれぞれありました。
今に伝わる神話はこのような背景で今に至ります。

石とつながる神話の中の神 プタハ

創造神プタハはメンフィスから発見された石版から創造神としてその名がありました。
この石版は臼として使用されていたものだったそうです。
緑色の顔とヒゲが目印で、”神々の鍛冶屋”と呼ばれています。
ふと思ったものを作り、作ったものに名を与えることによって形にしました。
つまり、現実世界に形として存在させるということです。
鍛冶屋は鉱石を扱います。
地下資源を利用して、形作る→世界を作るという神です。
地下の神とつながりが深く、後に、女神イシスの夫である冥界の王オシリスと関連付けられました。

石とつながる神話の中の神 タテネン

プタハと一緒に登場することが多いタテネン
世界は水に満たされた海(=ヌン)しかなくそこから神が生まれ増えてゆくという創世神話の中で、水しかない世界に最初に出来た丘を神格化した太古の神。

地下資源である鉱物・地下に生息する生物・地上への産物としての農作物すべてこのタテネンの担当です。

…プタハの石のディーラーはタテネン?

タテネンは、はっきりとした部分が少なく、一説にはプタハとその存在が後々合併したのではという説もあります。
また、別の名前の神だった可能性もあるなど、諸説が存在しています。

ーーー

※1
参考としてエジプトの年代をざっくりと掲載します。

  1. 初期王朝 AD3100
  2. 古王国 AD2686-AD2181
  3. 中王国 AD2055-AD1650
  4. 新王国 AD1550-AD1069
  5. 末期王朝 AD664-AD332
  6. プトレマイオス朝 AD332-AD30

プトレマイオス朝が共和政ローマによって滅ぼされるまでが古代エジプトとなります。
上記の年代は、研究する学者により様々な説が展開されています。

プチシリーズ

  1. エジプト・ギリシア・ローマの神話について -概要-
  2. 女神イシスの系譜
  3. 女神イシスの物語
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