
この石の名前は発見者”Obsius”よりの命名だそうです。
石器時代より、やじりやナイフとして人間の生活に密着してきた石です。
黒鏡
黒曜石をぴかぴかに磨き、スクライングに使用していました。
今でもスピリチュアル関係の方々から熱い視線を受ける石です。
”アパッチの涙(アパッチティアーズ)”をかち割った画像を下に掲載していますが、これ、割っただけですが、ピカピカの面が鏡のように出てくるのがわかると思います。
昔々は今と違って研磨道具なんてなく、割っただけでこのような面が出ることはとても大切な事だったのでしょう。
アパッチティアーズ-Apache Tears

丸い小石・アパッチチィアーズです。
アパッチ→ネイティブアメリカンの種族のことで、この種族のティアーズ→涙。
アメリカの歴史は先住民族とアメリカ開拓者との戦いの歴史があります。
開拓者に居場所を追われた先住民族の涙と言われています。
画像は丸い小石をかち割った状態のものです。
ピカピカの面が観察できます。
スノーフレークオブシディアン Snowflake Obsidian

マグマが地表に出てきて急激に冷えてガラスのように固まった石をオブシディアン(黒曜石)といいます。
その中で、白い模様が入っている物をスノーフレークオブシディアンといいます。
この白い部分はクリストバライトです。
クリストバライトはクリストバル石・方珪石とも言います。
IARC発がん性リスク一覧を見ていただくと、このクリストバライトがいます。
グループ1
種類 化学物質
石英およびクリストバライトの粉体
(Silica dust, crystalline, in the form of quartz and cristobalite)
吸引による肺がん
粉体 (以前は粉塵という表記だったと思いますが…)とあります。
お仕事の内容によっては身近に感じられる方もいると思います。
そしてこのクリストバライトは石英の多形です。

※同質異像(多形)とは、化学組成が同じで結晶構造が異なる(原子の配置が異なっている)ものです。
化学組成式は全て同じになりますが、わかりやすく言うとその並び方・手のつなぎ方が違います。
その鉱物が作られるときの温度や圧力の違いによって、この同質異像(多形)は生まれます。
もちろん、同質異像のそれぞれの鉱物は、鉱物単体としては全く別の鉱物となります。
黒曜石いろいろ



