同じような言葉でも、違ったり…
石の基礎知識として石の呼び名の違いを考えてみました。
鉱物 鉱石 岩石 宝石
この言葉は、どれも石をさす言葉には変わりません。
ですが微妙な違いがあります。
本などを読む時、解っておいたほうが理解が早いと思います。
一番耳にすることが多い水晶。
鉱物名は石英。
水晶とは石英の結晶で透明で綺麗なもの。
そして科学的な呼び方をすれば、二酸化珪素となり、組成式はSiO₂。
また、別名は”シリカ”と呼ばれます。
なんだかややこしいですが、これも覚えておくと便利です。
鉱物とは
原子が規則正しく並び、全体が均質的な天然産の無機物
混じりけがなく、どこを見ても同じ成分でできており生命反応のない天然物。
たとえば石英や長石をさします。
鉱物標本に登場する面々です。
地球を作っている基本単位でもあります。
その数は、約4700種といわれています。
毎年新しい鉱物が認定され、増え続けています。
鉱石とは
鉱業用の採掘の対象となる鉱物や岩石

たとえば、金が混じっている石があるとします。
その金を取り出すと、利益がありますね。
その”利益”がでる石のことを鉱石といいます。
金鉱は製錬して金を取ります。
岩石とは
いくつかの鉱物が組み合わさってできた石
花崗岩 茨城県稲田産
石英・黒雲母・長石などが主成分です。
玄武岩 兵庫県 豊岡市産
輝石・かんらん石などが主成分です。
宝石とは
鉱物の中で、きれいで装飾品になる鉱物
余談-今の私をくれた人
私が小学生の時に購入した標本が、まだ手元にあります。
もうだいぶ傷みがきていて、先日標本整理をした時に別の箱に入れ替え、箱は立てかけて飾ってみました。
小学生の私の字で、写真にある緑色の箱の外箱(もうすごい色^^;)に鉛筆で書いてあります。
”S58.7.22 上野はくぶつかんにて(国立科学博物館)
〇〇のおわかれえんそくの時”
…漢字書けよアタシ!
今ではこんなことはほぼ皆無と思うのですが、転校する子がクラスにいまして、そのお別れにと担任の先生が個人で企画し、うちのクラスだけで電車で現地に向かい博物館を回った後、噴水の横でお弁当食べて帰ってきました。
担任の先生のお名前は”常田先生”。
自宅に遊びにいらっしゃいと言われて友達と遊びに行き、ドアの前で友達と大きな声で”つーねーだーせんせーい!”と呼んだら、家の中で爆音…
常田先生はめちゃくちゃ猫好きで、当時13匹、家の中で飼ってましてその猫が声にびっくりして一斉に隠れるために動いた音でした^^;
私に今をくれた先生。
あの石部屋は私の子供時代そのものです。
ありがとうございます。