石の基礎知識として、磁気的性質 電気的性質 炎色反応について見ていきます。
Hegelrast, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons, original data
[[Coloured flames of methanol solutions of different compounds, burning on cotton wool. From left to right: lithium chloride, strontium chloride, calcium chloride, sodium chloride, barium chloride, trimethyl borate, copper chloride, cesium chloride and potassium chloride.]]
磁気的性質
磁気的性質は下記の3つがあります。
一つ一つの説明はここでは控えますが、各項目に対応する鉱物を記載しておきます。
※リンク先はwikiの各解説ページです。
反磁性体 | 岩塩 方解石 長石 石英 等 |
常磁性体 | 黄鉄鉱 菱鉄鉱 閃亜鉛鉱 角閃石 輝石 等 |
強磁性体 | 自然鉄 磁鉄鉱 磁硫鉄鉱 等 |
3つの中で、磁石のように、釘などがくっつくような鉱物は、強磁性体と言われるものです。
初期の方位磁石として使われたのは磁鉄鉱で、”ロードストーン”と呼ばれるものです。
電気的性質
電気を帯びる石がありますが、以下の2種類があります。
圧電性(ピエゾ電気)
圧力を加えることで電気を帯びることです。
石英がよく知られていて時計等に応用されています。
圧電気の電気量は圧力に正比例します。
圧力がなくなると消失します。
他に、ロッシェル塩もよく知られています。
トルマリン 閃亜鉛鉱 にも圧電性があります。
焦電性
熱を加えることで電気を帯びることです。
電気石がよく知られていて、気温があがるとホコリを引き寄せます。
それは、気温があがることで+と-の電極が生じ帯電することが原因です。
+に帯電する端を同類極、-に帯電する端を異類極といいます。
ここに硫黄の粉をまくと、+に集まります。
熱というと火であぶったりと想像しがちですね。
ですが摩擦すると熱が出ますがそれも熱を加えるということになります。
電気石でこすった布にはほこりがつきます。
他に異極鉱も知られています。
炎色反応
炎の中に鉱物を入れると、特有の色の炎になるものがあります。
それを炎色反応といいます。
鉱物に含まれる元素が、化学変化を起こすためにこの反応が出ます。
鉱物の元素をこの方法で調べることができます。
やり方は、小さな鉱物のかけらをプラチナの線につけて、アルコールランプの青い炎の中に入れます。
色が変わるのは一瞬です。
ストロンチウム(Sr) | 赤 | リチウム(Li) | 赤 |
カルシウム(Ca) | 橙 | ナトリウム(Na) | 黄 |
バリウム(Ba) | 緑 | 銅(Cu) | 青緑 |
カリウム(K) | 紫 |