
ストロマトライトはシアノバクテリア等の微生物が作る縞状の堆積物のこと。
そしてこのシアノバクテリアは、地球に酸素を発生させた張本人です。
シアノバクテリア
バクテリアの一種で色は緑色・藍色・赤褐色等があります。
光合成によって生きていますが植物ではなく、核膜を備えた細胞核・細胞内小器官を除く単細胞生物です。
もともとは藻類の一種(藍藻)とされていましたが、今では細菌として分類されています。
シアノバクテリアとストロマトライト
シアノバクテリアは先カンブリア時代より存在し、進化によってその量は莫大化しました。
そして光合成によって大気中や海中に酸素を大量に放出し地球に酸素を蓄積させました。
海中の鉄イオンが酸素に触れて酸化して沈殿し、大規模な縞状鉄鉱床が形成されたと考えられているそうです。
昼間は光合成をして酸素を作り出し、夜になるとネバネバの液体を出し堆積物を絡めて固めます。
また朝になって日が昇ると同じことを繰り返します。
1日1日、外側へ外側へその体積を増していき、出来上がったものがストロマトライトです。
そのスピードは、サンゴ礁よりも遅い速度だそうです。
また、日が昇り日が沈むをきっちりと記憶しているので、化石からその当時の1年間が何日あったか等の情報源的な役割も担っています。
今日の姿

ストロマトライトは現存しています。
西オーストラリアシャーク湾の黒いもこもこした形の岩がたくさん並んでいる海岸が有名です。
(参考 wiki ストロマトライト)
シアノバクテリアの今は、水の華 ”アオコ”
アオコは池や沼にびっしりと広がるあの緑色です。
びっしり広がることにより、その水の中に光が届かず光合成ができずに死滅してしまうものや、酸欠で魚等が死んでしまうなどがあります。
またなによりも毒素を含むものがあり、魚のエラを塞いでしまったり、肝臓に蓄積し死んでしまう鳥類(カモ等)などがよく言われています。
あまりいいイメージではありませんが、地球を命あふれる奇跡の星の立役者であることは間違いありません。