
Vanadinite Mibladen mine morocco
和名 バナジン鉛鉱 褐鉛鉱
鉛鉱床の酸化帯で産出される二次鉱物です。
噛み砕いていうと、鉛がたくさん混ざった石がある場所で錆びた結果にできた石。
鉱床といわれるものは、経済的な価値のある石が沢山混じっている岩石のこと。
酸化帯とは、雨・地下水・海水などで風化作用や酸化作用を受けた部分。
二次鉱物とはもともとあった鉱物が空気や水・風により変性・変質しできた鉱物。(=酸化→サビた!)
硬度は3。へき開はなし。
色は赤のほか、明るい橙色や褐色・灰色などもあります。
そして形は六角形の板状の結晶形。
板状だけでなく短柱状のものもあります。
産地はモロッコ以外にも、イタリア・メキシコ・アメリカ等で産出され、日本では山口県日高鉱山でみつかりました。
そしてこの石、炎にかざすと溶けてしまいます。
バナジウムとバナジン鉛鉱

Vanadinite Mibladen mine morocco
主成分はバナジウム。
バナジウム温泉とかペットボトルの天然水とかで聞いたことがあると思います。
ミネラルの一つで、最近ではサプリなども販売しています。
そしてこのパナジウムは、血糖値を下げる働きがあるとも言われています。
(きちんと検証がされているかどうかは不明です。)
元素記号表を眺めると、原子番号23番 V バナジウム。
発見されたのは1830年で、それまでな何度もこれは…?ということがあったが認定には至らず。
北欧神話とバナジン鉛鉱

Vanadinite Mibladen mine morocco
北欧神話の愛と豊穣の女神バナジス(Vanadis)から名前がつきました。
この石の名前の由来である女神バナジスは、美、愛、豊饒、戦い、そして魔法や死を守護する北欧神話の太母。
また海の守護神としてマルドル(Mardoll)の異名をとる。
美しい女性の姿をしており女性の美徳と悪徳を全て内包した女神で、非常に美しく自由奔放な性格で、欲望のまま行動し、性的には奔放であった。
また月の女神でもある。
フレイヤとも言われるバナジス。
黄金の首飾りが欲しいがためにそれを作った小人たち4人とそれぞれ一夜を共にする。
オーディンにそれがバレて首飾りは取り上げられてしまった。
かえしてもらう代わりに、人間の世界に戦争を起こせ!と言われ、あっさり戦争を起こす。
強烈な女神です。
オーディンは北欧神話の最高神です。
主成分のバナジウムはスウェ-デン産の鉱物中から発見されたことで北欧神話の”愛の女神バナジス”の名前がつけられたそうです。